買い付け日記

中国の市場などで買い付けをしている時のこと。
お店の人と値段交渉などで話し込んでいると、時々市場の片隅で　
「うあ～～！ギャ～！！○×△××◎！！！！」
という雄叫びが聞こえる事があります。

『すわ！犯罪か？？殺人か？？』

と思うと・・・それは大概おばちゃん同士の喧嘩です。
しかし、ただの喧嘩ではありません。
髪をひっぱり、相手を突き飛ばし、引っ掻き・・・
つかみ合いです。（怖）
周りに人間は、特に止めもせずに、
「いや、あんたが悪い」だの「うんにゃ、こっちが悪い」だの言ってそこでもまた喧嘩になりそうな雰囲気・・・。

日本で、４０や５０を過ぎたおばちゃんのつかみ合いの喧嘩ってそうそう見られるものじゃありません・・・。
（というか・・・まだ見たことありません。）
中国で、初めて見た時には
『う～む。いいもの見たぞ。』とちょっと思ったのですが、これって珍しい事じゃないんですね・・・。

１日中市場にいれば必ず２回は見ます。もう、最近では『またか』という感じです。
みなさん気が短いんでしょうか？
気のせいかもしれませんが、中国人てすぐ喧嘩腰になる人が多い気がします。
『もっと冷静になりましょうよ・・・。オトナでしょ？』
と、思いつつ・・・
あそこまで公衆の面前で怒りを爆発させられるって・・・ちょっと気持ちいい？？かも・・・なんて思ったりして・・・。

私の店にはトイレがついておらず、ビルの共同のお手洗いがあるだけなので、
１人で店にいる私は、その度に鍵を閉めて行かなくてはなりません。大変不便であります・・・。

『トイレ』といえば・・・
人によく聞かれるのは、「中国のトイレってドアも仕切りも無いんでしょう？？」ということ。
私が行く上海では、もうそのようなトイレはあまり見かけなくなっています。（あるところにはありますが。）
少し田舎に行くと・・・やはり、あるようです。

ドアは無し。でも。仕切りはあります。
ただし、しゃがんで腰の辺りがやっと隠れるくらいの仕切りです。
日本人からしたらカルチャーショックの何者でもありませぬ。
だって用を足しているのに後ろに人が並ぶんですよ・・・。
すぐ隣には肩が当たる位置にヒトが用を足してるんですよ・・・。
ありえない・・・。
でも背に腹は代えられないのがトイレというもの。。
（溝が掘ってあってそこに縦に並ぶタイプのものもあります。コレに関しては「妙な連帯感」が出ちゃったり・・・・。）

まあ、大都会上海ではほとんど見かけなくなっているので、これから行かれるみなさん。ご安心下さい。笑。
ただし・・・中国のみなさんは仕切りやドアの無いトイレに馴染んでいらっしゃる為なのか、
ドアがあってもドアを閉めない！！鍵があっても鍵をかけない！！（方が多い・・・とても。）
なぜでしょう・・・？
私が思うに、寂しいんだと思います。個室で用を足す習慣に慣れていない為に・・・（違う？？？）。
確かに、ドア無しトイレのあの「妙な連帯感」「開放感」に慣れちゃうと
、一人で狭い個室に閉じこもるのが寂しいのではないか・・・・という気もしたりして・・・。

上海の国際空港は近代的で大きな空港です。トイレももちろん近代的。清潔ですし。
私は、搭乗前にトイレに行っておこうとおトイレにむかいました。
トイレにはヒト気はありません。鼻歌交じりにノックをし、個室の扉を開けると・・・・

！！！！！

うら若き中国の美人女子が一人・・・。ズボンをおろして用を足しているではありませんか・・・。

じっと見つめ合う二人・・・。

そして、驚きのあまり私の口から出た言葉は、
「謝謝！！」＝「ありがとう！！」

・・・・・。
本当は、「ゴメンナサイ！！」と中国語で叫ぶつもりが、あまりの事に気が動転し、思わず出た言葉はこれでした。
言った本人もびっくりですが、言われた方もかなり驚いたことでしょう・・・。
トイレに入っているところを目撃され・・・そして、礼を言われる・・・。

私の事を変態と思ったかしらん？？？？？（ノックしたんだから答えろよ～～って感じですが・・・）
皆様も中国上陸の際はお気を付け遊ばせ♪

毎回ですが上海では、多くの方にお会い致します。
その日も友人とゴハンの約束をしておりました。
待ち合わせ約束は、午後６時半。上海の中心部のデパートの前に集合です。

ジャスミンは、最近市街地のホテルには泊まりませぬ。
あの辺は夜の食事やなんかには便利ですが、仕入れには不便な場所なのですヨ。
だから待ち合わせ場所まで結構遠いのですわ。
ホテルから待ち合わせ場所まで・・・タクシーで２５元～３０元くらい。
渋滞しなければ３０分くらいでつく距離です。
タクシーで地下鉄の駅まで行き、地下鉄で待ち合わせ場所まで行くというお安い手もありますが
仕入れで疲れていたジャスミンは・・・横着してタクシーを選択したのでした。
「ふふふ。２５元といえば・・・ランチの刀削麺が８杯は食べられるけども・・・たまには良かろうよ。」

ホテルの前の配車係のおっちゃんに・・・「タクシー捕まえてちょ♪」とお願いすると・・・
「まかせとけ！」とばかりに通りにでて一台のタクシーを捕まえて来てくれました。

ところで・・・一人でタクシーに乗るとき・・・あなたはどこに座りますか？
まあ・・・運転手の膝の上に座るわけには参りませんので・・・
後部座席かもしくは助手席ですわよね？
日本では・・・後部座席に座る人がほとんどだと思います。
が・・・中国。
一人でタクシーに乗る際に・・・助手席に乗る人がとっても多いのですわ。
何故ざましょ？？？理由は知りませんけどそうなんです。
で・・・いつもは後部座席に陣取るジャスミンですが・・・この日は助手席の乗ってみました。

でもね・・・。気まずい。中国語がべらべら喋れる訳でもないのに・・・運ちゃんの隣に３０分も座るのですわ。
「ガム食べる？」とガムを差し出してから以降・・・沈黙。。。

そして気まずい上に・・・怖いことも判明。。。
いや・・・私が乗ったタクシーの運ちゃんは穏やかそうな方だったのでね。
運ちゃんが怖いのではないのですよ。
運転が怖いのです！！！！
上海の車の運転はとにかく荒いのでございます。
指示器を上げずに急に割り込んだり・・・しょっちゅう車線変更したり・・・
もちろんかなりのスピードだし・・・クラクションだってならしっぱなし。

上海での運転に必要なことは技術よりも勇気だということを、行くたびに思い知らされることばかりでございます。
案の定というか・・・事故が多いのですわ。
この日も、乗用車がバスとぶつかって路上でつかみ合って喧嘩しているのを見ましたよ。

「あ～～～あ　事故だよ～危ないね～～。」と日本語で呟くと、運ちゃんも「うんうん。」と頷いておられます。

そう言っている間にも・・・我々のタクシーの前に猛スピードで白い乗用車が割り込んで参りますのです。
ひょえ～～～～～～～～～！！！！！！
助手席で見るのって・・・間近な分スゴイ迫力ざますよ。。。涙。
なのに運ちゃんてば・・・のんびり鼻歌なんぞを歌っている。（結構なスピード出てますよ？）
しかも！この運ちゃん・・・のんびりしているのは性格だけじゃないようで・・・
ブレーキのタイミングものんびりっっっ！！！
もう３０秒はやく踏めないものかね。。。。

何度も何度も・・・「ああ！ぶつかる！！」「ああ！！！危ない！！」と冷や冷や。
手に汗握る大興奮でございます。
絶叫マシーンがお好きな方は、上海でタクシーの助手席に乗って見られたらいいですよ。
かなりの恐怖。だって事故ったら死にますってば。。。涙。

隣で「大丈夫？大丈夫？」と顔色を変える私に・・・「問題ないよ～～～ん！」ってな具合ののんびり運ちゃん。

こんなの・・・３０分も心臓が持たぬ。。。
どっかで後部座席に移ろうかい・・・と思っていた時のことです！

スムーズに流れていたハイウェイ（環状線？だけどかなりのスピードＯＫな道）が・・・先で急に渋滞しているのが見えました。

こ・・・これって・・・

ブレーキ・・・

早く踏まなきゃ・・・

ぶつかるんじゃ・・・・・・

心の中でそう呟いていると・・・前の車が急にスピードを落としたのです。
慌ててブレーキを踏む運ちゃん。
でも・・・遅い。。。
運ちゃんのブレーキタイミングも遅いけど・・・どうやらブレーキも甘いような。。。

ああ・・・・

これって・・・

もしかして・・・・

もしかすると・・・・・・・

ガッシャン！！！！！！！

やっぱり・・・事故・・・ですね・・・・。

どうやら前の車のお尻に・・・がっつりぶつかっちゃったようですよ。。。
身体は大きく揺さぶられて前につんのめりましたが・・・なんともお利口ちゃんなジャスミンは
シートベルトを着用しておったんですわ！！！

ビバ！！ビバ　ビバ！！！　シートベルト！！ビバ　ノンノ！！！！！

一瞬、ベルトでオエっとなったものの・・・生きておりましたよ。
ちらりと隣を見ると・・・運ちゃんも生きておりました。。。
目が合うと「ニヤリ」と笑い・・・「ごめん　ごめん♪」←中国語。
ヲイッッッッッッ！！！！！！！

ごめんじゃないだろっっっ！！！おやじ～～～～～～～！！！！！！！！
ぶつかった車は・・・？？？
前を見ると・・・前の車両を運転していたオヤジが怒り顔で降りてきたところでした・・・。

「ちょっと待ってて。」と運ちゃんは私に告げると・・・
話し合いの為に車を降りていきました。
・・・・・。
フロントガラス越しに、前の車のオヤジとタクシー運転手が向かい合っているのが見えます。
長くなるな。

今まで何度と無く見てきた交通事故。
運転手同士つかみ合って喧嘩していたり・・・怒鳴り合って居たり・・・
とにかく埒があかなそうな状況なのでございます。
きっと今回もそうなるな。。。

ジャスミンは、待ち合わせのことが気になっておりました。
本来ならば、タクシーを降りて他のタクシーを探すのですが・・・ここはハイウェイ。。。
街中ではございませんよ。
他の車はビュンビュン走っているわけで・・・「ヘイ！タクシー！！」な～～んて手を挙げられる状況に非ず。。。
こうなったら・・・意地でも目的地まで乗ってやる！！！

そう決めて、シートに腰を落ち着けていると・・・やはり何やらもめている。
揉めているけれど・・・どうやらぶつけられた側のオヤジは気が弱そうですわ。笑。
うちのタクシー運ちゃんの方が上手といったところ。

加えて・・・あの衝撃にかかわらず・・・被害者の車は若干バンパーは凹んだ程度。
どちらかというとぶつかったコチラのタクシーの方が・・・ダメージはヒドイのです。
言葉はわかりませんがこんな会話が交わされた模様。
「どうしてくれるんだよ！」
「あ～～～。君も急にスピードを落とすからだよ！」
「凹んでいるじゃないか！！」
「あ～～～そうだね～。でもうちの方がヒドイよ～。見ろよコレ！」
「どうするんだ！」
「まあ　怒んなよ。お互い不注意だろ？そうだろ？あんたが急にスピードを落とさなかったらぶつからなかったんだぞ！」
「・・・。」
「まあ、ケガもないし！良しとしようぜ！！」

運ちゃん。。。上手いこと丸め込みました。。。
さっさとタクシーに戻ってくると・・・「レッツゴー！」と車を発車させてしまいましたよ。。。
良いのか？こんなんで？？？
「ＯＫなの？？？」と訊ねると「問題ない！」とヤツ。。。
たちの悪いヤツじゃの～～～。
「料金はさ、さっき止まったとこまでで良いから。」とおっちゃん。

当たり前じゃ！！！！つうか・・・金取るのか？？？？
ムカムカしますが・・・ここで下ろされても困るので・・・黙っておきます。
５分ほど走ったころでしょうか？
ジャスミンは何やら、焦げるようなニオイを感じましたの。。。
でも・・・窓は開きっぱなしで走っているし・・・中国はとにかく色んなニオイがしますからね。。。
どうせ外のニオイだろう～。

そう思っておりました。目的地はだんだん近くなってきております。が・・・渋滞。
まあ・・・夕方だ。しょうがない。ちんたらちんたら走るタクシーに乗ること１０分。

「アイヤ～～～！！」運ちゃん・・・何やら急に叫び声を上げました。
（中国人ってばびっくりすると本当に『アイヤ～！』と叫ぶことが判明。）
「○×△××□◎！！！！！！△××！！」おっちゃん・・・中国語で何か言いながら・・・前方を指さします・

？？？？
！！！！！！！！

そこには・・・煙。
車のボンネット部分から・・・もくもくと・・・まるで漫画みたいに白い煙が吹き出しているではありませんか！！！！
「な・・・なに？？？？？？？？？？」
運ちゃんは急いで、車を停めると・・・車のフロント部分を開けておりました。
その感も・・・モクモクと煙は上がり続けておりまする。。。

故障。

先ほどの事故の衝撃は結構なものでした。
よく車も壊れなかったものだ・・・と思ったのですけども・・・やはり壊れてたのね。。。
「すまんけど、降りてくれる？」
・・・。何？？？？？
「ここ・・・どこ？？？」しかも・・・周りは・・・車だらけ・・・。歩道も無いじゃんか！！！！！
「ず～～～～っとまっすぐ行けば、目的地だから。」と運ちゃん。
「ず～～っと？？？ず～～～っとって・・・どのくらい？？？」と聞きたいけれどそこまでの語学力も無し。。。
「・・・・。」もう黙って降りるしかございませぬ。。。
「じゃあ２０元ね。」
ヲイ！！！！！！！！！この期におよんで・・・まだ料金をとる気です！！！

「寝ごつは休み休み言わんかいっっ！！！！！！！！！
　ばかちんが～～～～～～～～～～～！！！！！！！！」

ジャスミン・・・中国語が不自由な分ちっご弁でカバーですたい！！！
ジャスミン、とにかく歩き始めました。
歩道がないので・・・車道を。渋滞していたのでね・・・車の間を縫って歩きましたよ。

途中、タクシーの運ちゃんが声をかけてくれます。
「どこ行くの？」乗せてくれるのか？？？と見るとすでに客が乗っている。
「○○デパートよ。。。」というと・・・「まっすぐ行け！」と道を教えてくれるのです。。。
そんなの解ってるから・・・乗せてくれ。。。

暗くなった上海の街。車と車の間を彷徨うジャスミン。涙。
嗚呼。嵐を呼ぶ女ジャスミンは・・・どこまでもついてない女ですわ。。。

歩くこと・・・約２０分。ジャスミンはやっとの思いで待ち合わせ場所に到着したんでございました。
肌寒くなりかけていた上海でしたがね。
ジャスミン・・・汗だく。。。

同じく、遅れて現れたサエちゃんに・・・
「ジャスミンさんってホントに色んな事に巻き込まれるんですね～。」・・・と同情とも感心ともつかない感想を述べられてしまった私です。

そうよね。
私もそう思う。
決して日記のネタほしさにやってるわけじゃないのだよ。信じておくれませ。。。。。。